だらだら

だらだら好きに語る壁打ちブログ。ネタバレ苦手な方は読まないほうがいいです。転載はNG。

葬送のフリーレン

悪役令嬢ではないですがw久々に漫画で心にヒットしました。
近年は文庫版を売ってデジタル書籍に買いなおしてたんですが、これは逆にキンドルで購入した後に紙媒体で買いなおしました。

 

勇者パーティが魔王を討伐した後の話になります。
フリーレンはエルフの魔法使い。
凱旋して、「これからどうする?」という話になった後、フリーレンはあっさりと旅に出ます。
魔王討伐まで10年かかったけど、エルフの感覚ではたった十年で、旅は楽しかったけど短い付き合いと淡泊でした。

再び勇者達と出会ったのは50年後でフリーレンからするとたった50年。
でも勇者達にとっては寿命を迎える頃でした。

 

勇者を失って初めて喪失感を覚え、色々あって昔の旅路をもう一度歩くことになるのが本筋です。

旅の中で過去にあった出来事が淡々と思い出されていくんですが、徐々に勇者とは大切な仲間以上の関係だったんだろうなと思えてきました。
当時は感情に鈍くて気が付かなかったけど恋愛感情があったんじゃないかなぁ。

勇者も結婚したって描写もなかったし、ずっとフリーレンを思っていたんじゃないかなって気がします。
ただ、同じ刻を生きることができないから旅に出るフリーレンを見送って、再び会えることを願って待っていた気がする。

 

勇者とは冒頭であっさりと別れたように思えましたが、旅の途中途中でフリーレンが孤独を感じないよう自分達の旅は確かにあったんだという証を勇者は残していました。


先を見越した勇者の愛が深い…
愛を押し付けたり求めてないけど、だからこそ深いし切ない。

決して壮絶な話ではないんですが、旅路のほのぼのとした会話や日常の他者との関わりの中でフリーレンも自覚していなかった得難い思いに気が付いていくのが絶妙です。

友愛かもしれませんけど、まぁそれはそれでw
私には壮大なラブストーリーだと思えます。

 

 

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